幼少期の影響
先日、母との会話のなかでふと思い出したことを書いてみようと思います。
私自身は子供の頃から、お小遣いをもらったら「貯金しなさい」と母に言われて育ってきました。
当然、子供の頃の私は、何の疑問も抱かなく母の言葉を信じており必要なモノしか買わない節約家でした。
そう振り返ると創業準備の数年間は外食を控え、弁当を作って職場で食べ、旅行は極力控えるなどと実践してました。
そうして、家と会社の往復だけを毎日繰り返し目標金額までは貯ました。勿論、目標のためにそんな時期が必要な局面もあるでしょう。
しかし、節約ばかりしている生活が続くとしたら、そんな人生は充実したものになるでしょうか。
人間関係が広がり、成熟した人間になるでしょうか。
多様な経験を積み重ね、厚みのある人間になるでしょうか。
ちょっと一方的な言い方ですが、義務を果たさずに、ただ生きているだけ(褒められることもなく、必要とされず、お役に立てない)なら動物とそう変わらないという話です。
貯金によって確かに少しは「安心」は得られるでしょう。但し、現実として今日と同じ日が明日も来ることは保証されてません。
また、その錯覚と引き換えに、「無限大の可能性がある子供たちの世界を広げる機会」を失っているかもしれません。
節約が悪ではなく、生きたお金をつかう意義を知ることが重要。
納税義務や恩恵を受けていること理解して、経済で貢献できることや自己成長できることの選択肢をもつ、こんな感覚をもう少し養っていきたいものですね。
追記
自分の両親とはそもそも生きる時代が違うわけですから、母が言ってきたことも一度は疑ってみる必要がありますね。
※写真は樹音13歳「税金について」