期末最終日 豊かさ
さて、今回は15期最終日として創業から5年目に決意した目的「社員幸福」の文言を一部を「豊かさ」に変更した想いを書いていきたいと思います。
先ずは、幸福を豊かさに変えた理由として、当社がこれまで目的としていた「社員幸福」とは、仕事を通じて心が満ち足りている状態のことを指しています。
しかしながら、心が満ち足りているかどうかは自分で判断しないといけないので、私や仲間から見て「幸福」な状況を正確に判断することが困難でした。
つまり「幸福」は他人が判断するのではなく、自分で判断する感覚なんだと気が付いたのです。
創業期は仲間たちと毎日顔を合わせる機会が多くあり、日々の表情や声のトーン・体調を把握することで状態を感じられましたが、現在は社員数も増え仲間たち全員と毎日顔を合わす機会が減り若手メンバーとの歳の差は親子ほど。
そんな状態なので、当社の絶対的な基準を仲間たちがお互いに認識して一致できる「客観的なこと」が重要と認識しました。
また、「幸福」という感情は、一瞬しか感じることできず持続して実感することが難しいという側面と、すぐ隣にいる仲間や周りの環境と比べた時に感じやすく誰かを貶めなければ強く感じられないという傾向があります。
例:ウクライナ< 日本 ・ 闘病中< 健康 ・ 契約社員< 正社員 など
このように誰かと比べなければ感じにくく、客観的ではない「幸福」という言葉に矛盾を感じ、「幸福」を「豊かさ」に変更することを決意しました。
「豊かさ」を選んだ理由としたは、誰かと比べなくても、自分自身の成長によって実感することができるからです。
一般的に「人生の豊かさ」とは、金銭をイメージする方もいるでしょう。
確かに20万の給料が30万になったなど、これも確かに「豊かさ」の1つです。
しかし、それ以上に私が感じる「人生の豊かさ」とは、仕事を通じて新しい知識・技術・経験ができた、新しい仲間が増えた、車や家が買えた(信用がある)、人から必要とされ・褒められ・役に立てた、チャレンジする勇気が持てた、自身の行動により昨日までのなかったものがプラスして成長できたこと、これら全てが「人生の豊かさ」なのです。
これまでの私の経験から「人生の豊かさ」を追い求めることが、自己成長し結果的に心が満たされることを感じる場面が沢山増えることに気が付きました。
なので仲間たちや他社などを比較するのではなく、あなた自身が当社のあるべき姿と現状を比較して豊かになって頂きたいと願い「豊かさ」を選びました。
最後に14期・15期と外部環境の影響を受けた当社を預かる身として、一番の責任は何をおいても、「仲間である社員の生活の安定」を支えていくことであると考えてます。
それは簡単に言えば、どんなことよりも優先して「会社を潰さない」ことを常に考えていなければいけない、と言うこと。
もっと細かく注文をつけるならば「潰さない」ことは前提で、さらに、「社員の給料・生活を守る」ことまで併せて一番に考えてなければいけないと思う。
ボーナスの有無や、賃金の上下、職種の変化など、企業が生き続けていく上で、色々な紆余曲折はあったとしても、とにかく会社が潰れずにいることで初めて毎月ちゃんと一定の給与が支払られる。
そして、毎月約束されたお金が仲間たちの口座に振り込ませることで、仲間たちの生活の安定が担保される。
その安定の上で仲間たちは、120%の力で働くことができるし、家族も養えるし、あらゆるものを向上させる努力をすることができる。
今期も人員削減・店舗撤退もなく無事に過ごせたことに感謝。
明日から第16期となりますが、引き続き「豊かさ」を通じて「社員幸福」を実現していきます。
仲間たちと笑顔 溢れる新年度を迎えられるように。