税を「身近」に感じる時間

納税協会青年部の一員として、今年度も税務署の皆さまと共に、長浜市立長浜北小学校を訪問し、「私たちの暮らしと税」をテーマに出前授業を行いました。
この授業は、次世代を担う子どもたちに税の役割や大切さを知ってもらい、将来の社会や国の仕組みについて考えるきっかけを届けることを目的としています。

授業では、クイズ形式の問いかけを中心に進行しました。
「日本と同じように、救急車が無料で利用できる国はどこでしょう？」という質問では、いくつかの国名が挙がりましたが、「実は無料の国はない」という答えに、教室からは驚きの声が上がりました。
楽しみながら学べる時間となり、子どもたちも自然と前のめりで参加してくれている様子が印象的でした。

体験を通して考える「税の役割」

授業の中では、1億円（レプリカ）を実際に持ち上げる体験も行いました。
「思ったより重い！」「こんなにあるの？」といった声があがり、税やお金の話がぐっと現実味を帯びた瞬間でした。

また、「もし、ごみの処理に税金が使われていなかったらどうなると思いますか？」という問いかけには、「それは困る」「お金がたくさんかかりそう」といった率直な意見が次々と出ました。
一人が一日に卵1個分（約60g）のごみを減らすだけで、約1,540億円もの税金が節約できるという話をすると、子どもたちは真剣な表情で耳を傾けていました。
「今日学んだことを、ぜひお家でも話してみてくださいね」と伝えました。

地域の未来を支えるために、私たちができること

授業の最後には、架空の「みんなの町」を舞台に、税金によって支えられているものを振り返るワークを実施しました。
学校や道路、消防、図書館など、身の回りの多くのものが税によって成り立っていることを改めて考える時間となりました。

これから子どもたちが生きていく社会は、変化が大きく、正解のない問いに向き合い続ける時代になると考えられます。
だからこそ、私たち大人が地域や未来としっかり向き合い、次の世代のために何ができるのかを考え続けることが大切だと感じています。

当社としても、理念を大切にしながら、地域とともに歩み、こうした出前授業をはじめとする取り組みを今後も続けてまいります。