image
image

社長ブログ
President Blog

お天道様

さて今回は自身の戒めに。。。

信用を削ってまで、利益を取りにいくのか?! 当社毎ではありませんが、経営をしていると、ときどき理解に苦しむ場面に出会います。

例えば、不動産や土地の売買。

土地について相談を受けた側が、その立場や情報を利用して、自分の利益につなげる。

あるいは、付き合いのある会社の人財に、経営者自ら直接 引き抜きのアプローチする。

そして飲食店であれば、観光地の限られた商圏の中で、お隣同士の距離に、あえて同じ業態をぶつける。

もちろん、商売には競争があります。

不動産であれば、良い物件を仕入れたい。
経営者であれば、良い人財を採用したい。
飲食店であれば、売上を伸ばしたい。

それ自体は当然です。

IMG_3335.JPG

ただ、何をしても利益が出ればいい、という話ではない。 私はそこに「商道」があると思っています。

不動産は特に、情報の差が大きい商売です。だからこそ、相談された側には誠実さが必要だと思う。

また、観光地の商売も同じです。限られた商圏だからこそ、周囲との関係や地域全体の価値を考える必要がある。

私なら、お隣の距離に同じ業態があるなら、あえて同じ商売はしません。

少し業態をずらす。
違う価値をつくる。
地域全体でお客様の選択肢を増やす。

そうすれば、自店だけではなく周りの店にも人が流れ、回遊性が生まれる。

結果として、店が良くなり、商店街が良くなり、街そのものが良くなる。

観光地の商売は、自店だけが勝てばいいのではなく、地域全体の魅力をどう高めるかも大切だと思っています。

相手との関係性を利用する。

情報格差を利用する。

人財を奪う。

すぐ隣で同じ商売をぶつける。

それによって成果を得たとしても、本当にそれを「経営手腕」と呼べるのでしょうか。

私にはそうは思えませんね。

利益を得ることと、利益を奪うことは違う。

短期的には得をするかもしれない。

しかし、義理を欠いた商売は、そのたびに少しずつ信用を削っています。

そして厄介なのは、信用には決算書のような残高が見えないことです。

「あの人には大事な相談をしない方がいい」

「あの会社とは深く付き合わない方がいい」

そう思われた時から、静かに人は離れていく。

そして、もう一つ思うことがあります。

若さゆえの未熟さなら、まだ分かる。

しかし、長く商売を続け、人生経験も積んだ経営者であるなら、利益の出し方だけではなく、義理、人情、節度まで磨かれていてほしい。

売上が増える。
資産が増える。
会社が大きくなる。

それだけが、経営者としての成長ではないと思います。

歳を重ねるほど、利益の取り方まで美しくなる。

私は、そんな経営者でありたい。

IMG_3663.jpeg

そして、経営を続けるほど強く思うことがあります。

商売は、自分たちだけが豊かになるためにあるのではない。

お客様の役に立つ。
働く仲間の生活を支える。
取引先と共に成長する。
地域に必要とされる志事をつくる。

その積み重ねの先に、会社の利益がある。

私はそれが「世のため人のため」に商売をするということだと思っています。

決してきれい事ではありません。

世のため、人のためになる会社だからこそ、人から選ばれ、信用され、長く必要とされる。

そして、その信用の積み重ねが、結果として会社を強くしていく。

だから迷った時ほど、「先義後利」でありたい。

まず義を考え、その後に利益がついてくる。

義理を欠いてまで取る売上はいらない。

誰かを出し抜いてまで取る利益もいらない。

土地も、人財も、商圏も同じ。

自分たちで価値をつくり、課題を解決し、その対価として正々堂々と利益をいただく。

そして、自社だけではなく、周りの会社や地域にも良い影響を生む。

会社が良くなる。
取引先が良くなる。
仲間たちと共に良くなる。
そして、街も良くなる。

そんな商売こそが、「世のため人のため」につながっていくのだと思います。

そんな商売の方が、時間はかかっても強い。

目先の利益のために信用を使う経営と、
信用を積み上げた結果として利益が生まれる経営。

私は後者を選び続けたい。

絶対に信用を換金する商売は、いつか元本がなくなるよ。

追記: 本日は、息子の誕生日。親として願うのは、成功すること以上に、仲間を大切にし、周りから信頼される人になることな。自分のためだけではなく、「世のため、人のため」を考えられる人でいてほしい。私自身も、言葉ではなく背中で伝えられる父親でありたい。志導 誕生日おめでとう。