移行中
さて今回は、ネット記事から顧客獲得の考え方が、少しずつ変わってきているように感じたので、私なりに考えをまとめてみました。
これまでは、「新規顧客を何人集めたか」が重視される場面も多くありましたね。
しかし最近は、「どう出会い、どれだけ長く深くお付き合いできるか」まで含めて考えることが、より重要になっていると考えます。
三井住友フィナンシャルグループの「Olive」は、その一例です。
2023年3月のサービス開始以降、銀行口座、カード、決済、証券などを一つのサービスにまとめることで顧客との接点を増やし、個人預金の伸びにも寄与しています。
実際、三井住友銀行の個人預金残高は2023年3月末から2024年12月末までに6.91%増加し、都市銀行の中でも伸びが目立っています。背景の一つとしてOliveの浸透が挙げられています。
一方、三菱UFJ銀行は富裕層向けの「エムット Excellent Club」を2027年3月からスタートします。
対象となる会員は個人顧客全体の約2%ですが、その預かり残高は全体の約5割を占める見込みです。
金融サービスだけでなく、特別な体験や安心感などの「+αの付加価値」を提供し、顧客との接点をさらに深めていく考えです。

二つの取り組みを見ていると、顧客獲得の形が変わっていることが分かります。
Oliveのように、日常の接点を増やして新しい顧客との入口を広げる。
そしてエムットのように、既存顧客との関係をより深くしていく。
「新規を取る」だけでも、「囲い込む」だけでもない。入口を広げながら、関係を深めていく。そんな考え方が、これからより重要になるのだと実感してます。
当社にとっても、LTVは新しい考え方ではありません。
創業以来、「一度の取引で終わらず、長く選んでいただくこと」を大切にしてきました。
飲食であれば、再来店や紹介。
福祉であれば、子どもから大人まで、その人の人生に長く関わっていくこと。
業種は違っても、地域で長く続いている企業や組織には、共通する部分があるように思います。
目の前の取引だけではなく、その先まで見ながら関係を築いていく。
顧客獲得とは、単に入口を増やすことではありません。
「出会う仕組み」と「離れない理由」の両方をつくること。
これから競争が激しくなるほど、その積み重ねが企業の強さになっていくと思います。
顧客を集めること以上に、長く選ばれること。
時代の変化を見ながら、当社も創業時から大切にしてきたこの考え方を、さらに磨いていきたいと思います。
参考:https://www.bk.mufg.jp/news/news2026/pdf/news0826_1.pdf
追記:このブログを読んで勘が良い方は気が付いたでしょう。隠された真実を。そう経営者や幹部として知識が少ないのは悪。


