"No,thank you" 「いいえ結構です。お気遣いありがとう」
突然ですが、先日の出張時に受けた心遣いから「感謝」について少し考えてみました。
先ず「感謝」は個人的には2種類あるなぁと感じること多くある。
① 私(I)にメリットを与えてくれたことに対して、ありがとう。
② あなた(you)がしてくれたことに対して、ありがとう。
相手にお礼の気持ちを表すという現象面では同じですが、向いている対象が全く違います。
①の感謝は、自分がメリットを得られたから感謝するものです。
②の感謝は、たとえ自分が得たメリットが小さくても、相手が自分のために労力・時間・費用・気持ちを掛けてくれたから感謝するものです。
私を含め①の感謝しか出来ない人と、②の感謝が出来る人がいます。同じ人が半々の傾向を持っているというより、①寄りの人と②寄りの人がいると思います。
①の感謝は、誰でもできます(※一部 当り前だと勘違いしてる方や、得られたメリットに気付かなければ別ですが...)。
また感謝の気持ちは、「持つだけ」なら簡単です。 頭の中で「ありがたいなぁ」と思うだけで感謝の気持ちを持てます。
言葉にするのも、上辺の言葉だけなら簡単です。
伝えるべきは、感謝の「言葉」ではなく、感謝の「気持ち」です。
ですから、「相手の耳に『ありがとう』という言葉を入れた=感謝を伝えた」ではありません。
「気持ち」は目に見えないからこそ、形に表す必要があります。
他方、相手が掛けてくれた時間・労力・費用・気持ちに対して感謝をする。
つまり、ベクトルを相手に向けることが出来れば、自ずとその言葉や態度、どう感謝を表すかは変わってきます。
自分が望むメリットを得られた時だけ、感謝していないでしょうか?
相手に対して、きちんとお礼の気持を表現出来ているでしょうか?
そのお礼の気持は、自分が得られたメリットに対してではなく、相手が掛けてくれた厚意に対して向けられているでしょうか?
個人的に行動と気持ちの伴わない感謝は、虚しいだけだと思ってます。
どれが良い・悪いの話ではなく、相応しい表現の仕方をしなければ、伝わらない。そして、伝わらなかったことによる結果は、ちゃんと自分に返ってくるということです。
①に行ってしまいそうになる自分を戒めます(笑)