視座とは
早速ですが 皆さんは視座って知っていますか?
もしかしたら知らないって方もいるかもしれませんので、簡単に説明したいと思います。
※視座とは・・・物事を見る姿勢や立場のことを指します。
今回は、弊社に落とし込んで主に、一般社員から私までの、視座(地上を見る視点の高さ)の高低について考えたいと思います。※地図アプリをイメージ下さい。
ここで言う視座や視点の高さは、良い悪い、偉い偉くないの話ではなく、役割や習性としての違いです。
勘違いしないように・・・・・
弊社の本社事務所は「滋賀県長浜市高田町」にありますが、例えるならこう言うことです。※地図アプリをイメージ下さい。
■1.5m(ヒト)の眼■
社員(飲食事業部⇒社員 福祉事業部⇒社員)の視座。地上がくっきり見えます。高田町の交差点があることも、その前の駐車場も車も細かく把握できる。
■100m(ビルの屋上)の眼■
リーダー(飲食事業部⇒店長 福祉事業部⇒主任)の眼。本社事務所(30m)の更に高い上空100mから眺めると、長浜市の半分くらいを見渡すことができます。
どこにどんな道が通っていて、周辺にはどんなビルが建っているのか、どこの道が渋滞しているのか、細かく把握し、対応できると思います。
ここから更に視座が高くなって、長浜市全域、長浜市周辺の隣町まで見渡せるようになるとマネージャー(部長)としての力がついてきている兆し。
また、飲食事業部⇒主任 福祉事業部⇒副主任の仲間達は上空100mからの景色を見る意識はしていますか?
■1.000m(山の頂上)の眼■
部長(経営幹部)の眼。滋賀県彦根市以北を見渡しながら全体最適の陣頭指揮が執(と)れるは最低限の条件。
各店舗の部分最適を考えるのではなく、弊社 成長戦略の全体最適を考える。
各店舗からは「人員が足りない!」とか、「店舗外 付加に着手したい」などの要望があがってくるけど、
経営資源は限られているため、各店舗および滋賀県彦根市以北の全体最適を考えると、各店舗のすべての要望には答えてあげる事ができないことがある。
※店長・主任・副主任・社員の仲間達にトップと現場の間に生じる様々なギャップを埋める調整をすることが重要となる。
■10.000m(飛行機操縦士)の眼■
経営者である私の眼。滋賀県だけでなく、関西全域から近県までを見ている。関東・甲信越・中部・近畿・北陸などの地域、都府県を上空から俯瞰して、さらに大きな全体最適策を練る。
今後はこの視座がもっと高くなって、日本全土、アジア圏、全世界を見渡すことを個人的には目指しています。
上記 4つの眼(1.5m・100m・1.000m・10.000m)は役割分担としてある意味致し方ないことで、
私目線で上空10,000mの眼から高田町の渋滞情報を確認して交通整理することは難しいし、仮に見えたとしても社長自らがその仕事をやるべきなのか??
逆に一般社員の仲間達は、私と同じ視座で物事を捉えることは出来るのだろうか??
大切なのは、トップと現場の視座の違いと、そこから生じる葛藤をすり合わせるために組織があるということです。
トップと現場の間に生じる様々なギャップを埋める調整弁が、役員であり、部長であり、店長・主任であり、主任・副主任です。
共通の使命と理念達成を目指す仲間が集まるひとつの会社であっても、担当する範囲や目指す(部分最適としての)ゴールは異なるから、そこはもう「調整」をし続けるしかありません。
「社長及び幹部がまた突拍子もないことを言い始めた」とか「そんなスケジュールじゃ無理だよ、現場のことわかってんの?」と憤る気持ちもわかります。
でもね、もし社長や幹部が1.5mや100mの視座で会社を経営してごらんなさい。
無理なトップダウンもなくなるかわりに、隣の県の競合が攻めてきて、あっという間に会社は潰れてしまいますよ。
最後に今回は視座について書きましたが、以前から弊社では飲食事業部では「社員⇒1ヶ月先」「主任⇒3ヵ月先」「店長⇒6カ月先」「部長⇒1年先」
福祉事業部「社員⇒1ヶ月先」「副主任⇒3ヵ月先」「主任⇒6カ月先」「部長⇒1年先」と意識して行動することはお伝えしてますよね。
年間MDと共に中期計画をもう一度 一読して頂ければ幸いです。
追記
もちろん、私自身現場のことを理解しようと努力をしなければならなりません。
「社長なんだから現場のことなんて全部わかっていなくて当然だ!」と居直るつもりもありませんのでご安心を(笑)