仲間たち(部下)の現状の階層と当事者意識
店舗管理者の皆さま、日々の店舗運営に一生懸命に取り組んで頂き有難う御座います。
先日メンバーからの報告の際に、リーダーシップとして気になる事がありましたので少し説明したいと思います。
ご存知の方も多い 山本五十六 海軍大将の有名な言葉に、「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ」があります。
「率先垂範」と「コーチング」の重要性を端的に示した名言と言えるでしょう。
リーダーとして意識し、計画を実行していく際に、「率先垂範」することで見本を見せようという人は少なくありません。
仲間たちが避けがちな仕事や困難な事柄ほど、自ら先陣を切って行うことが必要があると考え実践している管理者。
(※ただ、自分が得意なことに偏っていたり、良き行動規範につながらないなら問題です。「何をどのように率先垂範するのか」にはしっかり注意を払いましょう。)
やればできるということを仲間たちに示すことは、皆の自信にもつながります。
結果として、管理者に対する信頼を深めてもらえるという効果もあると思います。
また、率先垂範にあたっては、自分の行動が組織文化を醸成するという視点も忘れてはなりません。
仲間たちは管理者の背中を見て行動するからです。
逆に言えば、我々は組織なので、仲間たちに根づかせたい行動規範を念頭に置きつつ、自ら行動することまで出来れば店舗管理者と一旦は云えるでしょう。
「考え」「判断して」「行動して」「責任を持ち」ことで自立型自走社員としても最低基準をクリアしています。
しかし、本当に重要なポイントは2つ 仲間(部下)たちに「現状の階層」と「当事者意識」を認識してもらうことです。
これは単なる指示、命令では絶対に実現しません。
ポイント1は「現状の階層」
①自立型自走社員
②自立型社員
③指示待ち社員
①~③に分け、それぞれを簡単に説明すると
「①自立型自走社員」は自分で考え、判断し、行動し、その結果の責任がとれる社員
仕事の結果によって会社の何が変わるのか、あるいはお客様にどんな価値を提供できるのか?指示されたオペレーションをもっと良くするには?と「考え」「判断し」「行動し」修正の影響が大きいと思ったら上司と「相談」して「改善」し「行動」していくことが出来る人が「自立型自走社員」です。
続いて、「②自立型社員」は自分で考え、判断できるが「安定自走」できない社員
安定自走の能力が身に付いていなく、他人から働きかけを絶えず必要としている仲間です。エンジンは持っているが自身でガソリンを補給できなく一定期間するとガス欠した状態になる人は「自立型社員」と言えます。
最後は「③指示待ち社員」は、ほぼ自ら仕事を探さず上司や先輩から言われたことだけをやる社員。
リーダーは仲間たちと一緒に、①~③の階層があることを理解して相互認識することが重要となります。
そして、ポイント2が「当事者意識」持ってもらうことです。
その仕事を自分事と感じてもらい、考え、判断し、行動する意義をしっかり腹落ちしてもらうことが大事です。
仕事の結果によって会社の何が変わるのか?
あるいはお客様にどんな価値を提供できるのか? などと・・・・・
現状の店舗管理者は忙しいせいか、この部分をサボってしまいがちだと感じました。
時として厳しいフィードバックが必要になりますが、それを好んでできる人間(※私も含め)は少ないものです。
だからこそ、愛情(義)を込めた厳しいフィードバックをできる人間が「真のリーダー」として一目置かれるようになるのです。
「現状の階層」と「当事者意識」をポイントとして「率先垂範」の手本を続けてください、更なる成長を期待しています。