能力の差と意識の差って
さて、今回は数年前に税理士事務所主催のセミナーに参加して学んだことを書いてみようと思います。
京都を代表する企業の一つ日本電産株式会社の会長永守重信さんの言葉「能力の差は5倍、意識の差は100倍」と・・・・セミナーのなかで、実に深い言葉だと感じたことを覚えてます。
確かに私の周りにもとても優秀な人は沢山います。
その人たちと私の能力の差は2倍や3倍はあるかもしれませんが、確かに5倍もない気がします(笑)
知能とか、知識とか、経験とかを合わせてもせいぜいそれぐらいですね。
しかし、意識の差はどうでしょうか。
※ 以下書籍より抜粋 ※
永守から何度か聞かされたエピソードに、ラーメン店の従業員の話がある。
まだ、日本電産が中堅企業だった頃のことだろう。
あるとき、東京に出張した際に、取引先から会社の近くに繁盛しているラーメン店があると紹介されて連れ立って出かけた。
見かけは何の変哲もない店だったが、中に入ろうとした瞬間、若い従業員が走ってきて、ドアを開け「いらっしゃいませ」と大きな声で出迎えたたという。
席について注文すると、従業員は人懐こく話しかけてきながら入り口にも目を配り、客が近づくと飛んでいってドアを開ける。
そして、永守たちにも何くれとなく気を使い、明るい雰囲気をつくり出していた。
ラーメン自体はとり立てて変わったものではなかったが、従業員の明るさと気配りですっかり気にいって店を後にしたという。
このときに、つくづくと思ったのが前述の言葉だ。
人間の能力の差はせいぜい5倍まで。
他店の5倍以上おいしいラーメンを作ることも、5分の1以下の時間で提供することもできない。
しかし、従業員の意識次第で、店(会社)は全く変わる。
客の気持ちを100倍良くすることができると感じたというのである。
従業員・社員の意識が会社を変える。
そして、そのもとは経営者の意識の高さが鍵になるのである。
先日の実施指導からも明らかに意識が低い点が当社にもある。
世の中で熱意(意識)以上に大切な要素はないと認識している。 そしてポストコロナでは、熱意(意識)と本物が重要視されるのは間違いないでしょう。
熱意(意識)・やる気ほど大事なものはないと気が付いてほしい。
だが、昨今は、それをうっとうしいとか、カッコ悪いと言って敬遠する風潮がある。
何事もクールにやるのがカッコいいと勘違いしているからではないでしょうか?
意識の差は、熱意の差。
店舗管理者の仲間たちと共に熱意をもって毎日行動したい。
最後に大事な「熱量・意識」は、「技術や能力」とは違い、誰もがすぐに出来ることと言うことです。