image
image

社長ブログ
President Blog

傾聴と対話

今年も各種団体の忘年会に参加させて頂き、沢山の方々と交流する機会がありました。今回は、その中で感じたことをお話ししたいと思います。

経営者としての道を歩み始めて早18年。さまざまな場面で若い世代の経営者と接していると、「最近の若い者は...」という言葉がふと浮かぶ瞬間があります。もしかすると皆さんも経験があるかもしれませんね(笑)


私自身も年齢を重ね、多くの経験を積んできた中で、視野が広がったと感じる部分は確かにあります。

しかし、それと同時に、若い世代の経営者の「未熟さ」も実感してます。

IMG_5950.jpg

今の若い経営者たちは、確かにまだ未熟なこともありますよね。

考え方ややり方が私たちの世代と異なることもあります。ただ、それは単に「時間が足りていないだけ」ではないでしょうか。


もし彼らがこれから同じ時間を積み重ねたとき、もしかすると私たちの世代を超えていく可能性は充分にありますよね。


逆に言えば、「最近の若い者は...」という言葉を口にしてしまう、私たち年長者の方が、成長を止めてしまっているのではないか? と感じることがあります。


過去に税理士事務所で学んだ論語の一節に、こんな言葉があります。


「後生畏るべし」:若い人を侮ってはいけない。

彼らがどれだけ成長するかなんて、誰にもわからない。ってコト

この言葉を胸に、若い世代の経営者の可能性を信じ、彼らの未来に期待する姿勢を持ち続けたいと思います。

IMG_5819.jpg

また近頃耳にする「居るだけでパワハラ」という表現をご存じでしょうか。

年長者や経営者という立場にあるだけで、若い人たちにとっては無意識のうちに「圧力」として感じられてしまうというものです。

たとえ威圧的な態度を取らなくても、若い人たちは「話が長く面倒くさい」「生産性のない話」「自分のやり方を否定されるのではないか」と、必要以上に気を遣ってしまうことがあると考えます。


だからこそ、私たち年長者が意識的に若い世代の声に耳を傾け、対話を重ねることが重要だと感じています。

真実として時代は常に変化しています。

やり方が違うのは当然のことですし、それが劣っているとは限りません。

むしろ、私たちの古いやり方が時代遅れになっている可能性もあると考えます。

IMG_5843.jpg

また、孔子はこうも言っています。

「40・50にして聞こゆるなくんば、これは畏るるにたらざらんのみ」

40代や50代になっても何も成し遂げていないのであれば、そこに期待はない。

また地域で名前すら轟いてないのであれば、自分がどれほど小さな存在か痛感べぎと。


私は47歳。この言葉を自らに問いかけながら、これまでの経験を若い世代に伝えつつ、彼らの新しい視点や考え方にも学び続けたいと考えています。


最後に「最近の若い者は...」という言葉は、これからも絶対に口にしないと心に決めています。

若者の経営者の未来を信じ、彼らと共に成長しながら次の時代を築いていく。それが、経営者として、そして一人の年長者としての私の使命だと思っています。

若い世代の経営者との対話を大切にし、彼らの可能性を応援していけたらと思います。

地域活性化の為に一緒に次の時代をつくっていきましょう。

追記:人を信じる時は「言葉」ではなく「行動」で見極めることな。