2030年までは
さて、今期上半期も今月で終わりを迎えようとしております。
先日の仲間達との勉強会で刺激を受け確信したことは「数字を見るだけで終わる会社」と「数字を行動に変えて利益を生み出す会社」とでは、将来が大きく違ってくると言うこと。
売上や利益を確認するだけでは、単なる結果報告に過ぎません。
大切なのは、その数字をどう活かし、どんな行動に繋げると言うこと。
私は経営において、まず押さえるべき月次の基本指標があると考えています。
1.月次売上と前年比
2.粗利率
3.営業利益
4.月末現預金残高
5.運転資金月数(手元資金/月平均支出)
先ずは、この5つを毎月しっかり押さえることで、会社の健康状態が見えると考えます。
更に重要なのは、自社に合った「行動につながるKPI」を設計することです。
過去に成果が出ていたときの要因を言葉にして、それを測定可能な数値に変える。そして、現場の具体的な行動に落とし込む。
例えば「問い合わせ件数100件」を目標とするなら、「週2回のブログ更新+SNS投稿」といった、社員一人ひとりが取り組める行動にまで具体化することが大切です。
こうした数字を行動に変えるためには、仕組みも欠かせません。
データ収集を半自動化し、月次で数字と仮説を議論する場をつくる。単なる数字の羅列ではなく、数字と仮説をセットで考える習慣をつくることで、会社は確実に前進していきます。
当社は第19期に入り、"山下りの時代"に対応した柔軟な戦略を整理してきました。
そして、この取り組みは第19期下期からキックオフし、第20期には仕組みを完成させる予定です。
飲食事業部では来店客数やSNS拡散数を、福祉事業部では利用者数や継続率をKPIとし、具体的な現場行動と直結させていきます。
同時に、私はこれからの時代を「2030年までは負けない経営」と位置づけています。
2025年から2030年にかけては、市場淘汰が一気に進むと予想しています。競争の激化、物価高騰、人件費上昇、人手不足、そしてデジタル化の加速。統合や撤退が増え、市場は整理されるでしょう。言い換えれば、レッドオーシャンのピークです。
この5年間は「どう勝つか」ではなく「どう負けないか」が経営の鍵になります。
耐える力を持ち、次に飛び出す準備を重ねていくことが何より大切です。そして2030年以降、淘汰を生き残った企業にこそ、新たなブルーオーシャンが見えてくるはずです。
数字を根拠にし、行動と仕組みに落とし込むことで、当社は「見るだけ」の経営から「利益を生む」経営へと進化します。
淘汰の時代を乗り越えたその先に、新しいチャンスをつかみ、未来を切り拓いていきたいと考えています。
そして、この歩みを進めていく上で欠かせないのは、共に挑戦してくれる仲間の存在です。
皆さん一人ひとりのアイデアや取り組みが、新しい事業の可能性を形にしていきます。ぜひ、これからも一緒に未来を描き、行動に移していきましょう。
関連ブログ:https://clubmaison.co.jp/blog/2025/03/post-288.html
追記:私が短期経営の現場で常々感じているのは、数字を"行動"に変えると言うこと。会社経営は簡単ではないですが難しくもないと認識