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社長ブログ
President Blog

風をよむ

これまで私は経営者になってから19期を重ね、さまざまな局面を越えてきました。ただ正直に言えば、私自身の経営者としての経験の中で、大幅なインフレを本格的に体験してきたわけではありません。

だからこそ今、改めて意識しているのが「風をよむ」という姿勢です。

追い風に乗るために。

向かい風で倒れないために。

そして 的確に判断し、風が変わった瞬間に舵を切り跳ぶために。。。

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風は、ニュースの見出しだけに吹くものではありません。

むしろ本当の風は、現場や数字、そして人の言葉の中に、静かに混じっています。

私が意識している風の種類は、大きく分けると次の通りです。

お客様の風、人の風、コストの風、競争の風、制度・地域の風、テクノロジーの風と。

どれか一つが吹くというより、複数の風が同時に吹き、しかも方向が頻繁に変わる。

これが今の時代の特徴だと思います。

風を読むというと、「センス」や「経験」だけで語られがちですが、個人的には勘だけに頼ると読み違えると認識してます。

大事なのは、完璧な分析ではなく「変化の芽を見逃さない仕組み」です。

風は、大きくなってから気づくと手遅れになり、小さいうちに気づけば、舵を切る選択肢が残ります。

そして、もう一つ重要なのが、風を読んだあとに「どう解釈するか」ですね。

同じ風でも、会社によって意味は変わるという事実。解釈を誤ると向かい風となるでしょう。

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インフレは「コストが上がる」だけの話ではありません。必ず、生活者の行動や企業の競争ルールまで変えていきます。

経験していないから不安、ではなく、経験していないからこそ 読めるようにしておく。私は今、そこに力を入れています。

そして、風を読むことは、怖がるためではなく、前に進むための準備だと思っています。

風をよみ。未来は「予測」より「対応力」で決まるので経営の勝負は、未来を当てることではなく、変化に先回りして動けるかどうかがポイントってこと。

風をよめる会社は、慌てません。

風をよめる組織は、現場が強くなります。

風をよめる経営は、長く続きます。

これからも私は、細部の戦略を声高に語るより、「変化を見逃さない」「判断を遅らせない」「必要なら舵を切る」この基本を徹底していきたいと思います。

風は止められない。ならば、よむ。そして、次の一手を打つ。

まぁ、これからの時代を進む経営者としては当然の志事でしょう。

関連ブログ:2030年までは https://clubmaison.co.jp/blog/2025/09/2030.html