自ら反る
さて、今回は『論語』より学びました一節をお伝え出来ればと思います。
君子、自反す
自ら反る。自らに反る。自分で自分に反る。 自反というのは、自分が本当の自分に反る。
君子は自ら反(かえ)る、「自反」ということは『論語』『孟子』の根本精神。
「自反」とは ※自らの言動を省みて自省(自己反省)すること。
具体的には「指を相手に向けるのではなく自分に向け、すべてを自分の責任としてとらえ全力を尽くすこと」ということと学びました。
中国戦国時代の儒学者である孟子は、「自反」という言葉を好んで説いていました。
「ここに人有り。その我を持つに横逆を以てすれば、則ち君子は必ず自らに反るなり」
これは「有徳な人は誰かに無礼な態度を取られたとしても、相手を責めるのではなく自らを省みる」という教えです。
この「自反」に「尽己」という言葉を加えて一つの言葉として提唱したのが、哲学者の安岡正篤と合わせて教えて頂きました。
私自身の素直な感想は、人が生きていくうえで大切な根幹が、この「自反」に凝縮されていると感じました。
誰かのせいにして「自分は悪くない」とその時はスッキリした気分になっても、その後の自分の成長には何ひとつ繋がりません。
自分はどうすれば良かったのか?
自分が改善すべきことはなかったか?
自分は次はどうすればよいか?
失敗を自分事として反省し次への改善に活かすことで、やがて大きな成長を遂げることができるでしょう。
このような習慣は、心がけ次第で誰でもすぐに始めることができますよね。
大切な仲間たちに響けば幸いかと・・・・・
※以下の記事も合わせてお読みください。
「人を知る者は智なり、自らを知る者は明なり」
https://clubmaison.co.jp/blog/2021/03/post-189.html