1割から2割上で手が届かかない位の目標 ~2~
さて以前に、ロミンガーの法則 https://clubmaison.co.jp/blog/2024/01/post-260.html に関して書きましたが、今回はより目標を明確にする具体的な内容を書いていきたいと思います。
上司として部下の短期目標設定を確認する際に、実現不可能な目標は意味がなく、かと言って達成が容易過ぎるものも目標とは呼べないと感じたことはありませんか?
今回は「SMART(スマート)の法則」を活用し、1割から2割上の目標を立て、達成しやすくなる内容を伝えたいと思います。
①S:具体性・②M:計測可能性・③A:達成可能性・④R:関連性・⑤T:明確な期限の5項目から、目標達成に向けた具体的な内容を掘り下げます。
- ①Specific:「具体的、分かりやすい」を意味
- ②Measurable:「計測可能、数字になっている」を意味
- ③Achievable:「同意して、達成可能な」を意味
- ④Relevant:「関連性」を意味
- ⑤Time-bound:「期限が明確、今日やる」を意味
この法則は、目標達成の精度を格段に高めてくれる力を持っています。またゴールまでの道のりが明確となり、業務効率化や仲間たちのモチベーション向上に繋がると考えます。
具体的な例として、※1:個人的な健康に関する目標 ※2:社員のスキルアップ・教育に関する目標を5項目に整理しました。
※1:個人的な健康に関する目標
- Specific: 週に2回ジムに通う
- Measurable: 1回の訪問で最低1時間のウエイトトレーニングを行う
- Achievable: 仕事の後、19:00から20:00までの時間を利用する
- Relevant: 健康を維持し、体調を良くするため
- Time-bound: 3ヶ月後までに継続する
※2:社員スキルアップ・教育に関する目標
- Specific: 社員のデジタルスキルを向上させる
- Measurable: 全社員の75%がデジタルトレーニングプログラムを完了する
- Achievable: オンラインでの研修プログラムを提供する
- Relevant: デジタル変革の波に対応し、業務効率を向上させるため
- Time-bound: 1年後までに
このように5項目に分けて内容を明確(数値化)にすることが必須となります。
今回の重要なポイントは、部下が自分で1割から2割上の目標を決めると言うことです。上司の我々は仲間(他人)をコントロールできません。しかし自分自身はコントロールできるので部下が自分で目標設定するのです。
そして、この法則を使って、先ずは「数値で話す、期限をつける」から始めましょう。その意識を持って数値で話し始めるだけで、部下、各店舗、事業部は必ず変わります。
また絶対に定性的でなく定量的にすること。
きっと、がんばる、たくさん、やる、笑顔という測りようのない定性的なものではなく、朝9時までに、10回、毎日、今年いっぱい、300日のように定性的に数値にすることです。
上司の我々が、部下の成長に影響をもたらすのは、「業務経験」が7割、「他者からの薫陶」が2割、「研修・読書」が1割というものを理解して短期目標(成長)のハンドリングすることが担いとなります。
追記:仲間たちへ
上司という立場は難しいもの。部下に優しくしすぎても、厳しすぎても嫌われる。"上司"は主観を入れずに、そうやって苦労して部下を束ね、志事を進めていると理解してください。
また上司は、自分の成績よりも「チームが目標を達成できるかどうか」を一番意識しています。
それゆえ、プレーヤーとしての時間を確保するより、マネジメントに集中することがあると知って頂けるば幸いです。